プロゲーマーとゲームメーカーの関係ですが、今では、以下のような多岐にわたる付き合いが発生している状況です。

まず、プロゲーマーというのは、プロゲーマーライセンス、もしくは、ゲームメーカーと専属契約を交わしている人物のことです。ライセンスは、ゲーム大会ごとで発行することが多く、近年になって、ゲーマーの中にプロが存在することを、一般の人が認知するようになりました。

というのも、今までは格闘ゲーム大会に参加し、上位入賞を果たすと賞金をもらえる程度の認知しか存在しなかったからです。しかし、今ではプロゲーマーライセンスを発行すると明言している、そのような大会が出てきました。

また、このような活動を行うのは大会の主催者、ゲームメーカーの勝手なのですが、これにより、プロゲーマー側にどのような利益が発生するのか、その辺りが不透明であったりします。ゲーマー、企業にどのような癒着が存在するのかというと、それは、大会を開催する際の広告塔としての活躍が期待され、広告塔としての報酬も発生するようになっています。

過去では、このような報酬が発生したり、発生しなかったりしました。代わりに、賞金ではなく商品が発生するなど、扱いがかなり雑だったりしたのです。

ですが、プロゲーマーライセンスの保有者であれば、ゲームメーカーとタイアップして活動することもできますし、ゲームメーカー指定の服装、もしくはゲーム機器を使用するだけで、定められたギャランティ(報酬)が発生するようになっているのです。このようなところで、報酬に違いが出るようになったため、あえてプロゲーマーライセンスを獲得する人も増えてきました。

このような付き合い以外では、ゲーム開発に携わるという形で、ゲームメーカーに干渉するケースも増えています。ゲームメーカーの中には、ゲーム開発で苦労することも多く、その大半がゲームのアイディア、もしくは、デバック中の意見の少なさによるものです。

このような問題を解消するために、デバックチームなどを編成することもあるのですが、肝心のアイディア不足が懸念されるため、近年では、プロゲーマーと契約を交わすことで、知恵を借りるケースが増えてきました。実際に、プロゲーマーの多くは若い人ばかりという状況です。

これは国内外で同じ状況となっており、近年では、新しいソーシャルゲームを開発するために、ゲーマーのアイディアを募集しているもの、プロゲーマーが監修を行っているものも増えてきました。ソーシャルゲームの場合、1つのアイディアで、ゲームの面白さが激変することもあります。

また、プロゲーマーの中にはタレントのように人気が高い人物もいます。そのため、ゲームを先行してプレイしてもらうことで、ゲームの広告を行ってもらうという付き合いも存在し、さらに、ソーシャルゲームの大会にゲストとして呼ぶことまであるのです。

専属契約を行っている場合、スケジューリングが楽になるという魅力もあるため、段々と、多くのゲームメーカーがプロゲーマーを雇うようになってきました。このような時代の動きもあり、e-sportsの普及、活発化も認知されるようになってきたのです。