岸大河さんは、ゲーマーとしてだけでなく、キャスターとしても活躍されている人物です。

近年では、プロゲーマー、もしくはe-sportsを特集しているマガジンが増えてきました。というのも、テレビ番組を通じてe-sports、そして、e-sportsがオリンピック種目に採用されるかもしれない、そのような情報が舞い込むようになってきたからです。

ちなみに、国内ではそれほどe-sportsが活性化していません。ゲームメーカーについても、近年になって、ようやくプロゲーマーライセンスを発行するようになり、これにより、e-sportsの基礎となる情報を知る人が増えました。

簡単にまとめてしまうと、海外に触発される形でe-sportsの存在が浮上するようになったのです。海外では、1億円~20億円以内の賞金で大会を開催することがあるほど、世間的に認知されるようになっているため、e-sportsのことを知らない人のほうが少ない状況です。

また、これほど大規模な大会を開催できるのは、すでに10年以上のe-sportsの歴史があるからです。ゲーム大会についても、ゲームメーカーのみがスポンサーとなるのではなく、F1レースのように、各種メーカーがスポンサーとなる形で、大会の設備投資、コマーシャルなどを展開する仕組みになっています。

あえてF1レースと比較させていただきましたが、今では、F1レース並みに人気の大会もありますし、このような大会で優勝すると、世界的に有名なゲームプレイヤーになれるのも確かです。優勝者の中には、大手企業と専属契約を交わし、テレビ番組、コマーシャルなどに登場する人もいますし、タレントのようにグッズ展開が見込める人もいるのです。

また、このようなゲーム大会で重要となる人物は、プロゲーマーだけではありません。岸大河さんのようなキャスターも必要なのです。

キャスターがいることで、ゲーム大会の内容、プロゲーマーが戦っている時の演出、さらに実況解説が行われるようになっているため、ゲーム大会のキャスターとは、プロスポーツの実況者とほぼ同じ立ち位置となっているのです。このように、国内でも段々とe-sportsへの取り組みを強めているのですが、国内では、ゲームそのものに対して差別的な捉え方も存在するため、根づくまでに時間がかかることを懸念している人もいます。

そのため、キャスターの中には岸大河さんのように、各メディアで取り上げてもらう努力をされている人もいますし、ソーシャルゲームを通じて、ゲーム大会の是非を問う声を発信している人もいるのです。このような活動は、国内でも盛況であることが多く、そのため、段々とe-sportsに対する疑念、不信感も薄れつつあります。

また、海外ではプロゲーマーライセンスを保有している人が多く、国内では、プロゲーマーライセンスを保有している人が少ないため、e-sportsを知らない人の中には、プロゲーマーそのものを知らない人もいます。ですが、岸大河さんのようなキャスターの活動により、プロゲーマーの実態、近況を知る人が増えてきたため、先進的なスポーツとして評価されることも増えてきました。