シェアハウスとは、複数の人物がハウス(住居)を借りるという不動産サービスです。

元々は、広い間取りの部屋をシェアすることから、シェアハウスが一般でも認知されるようになりました。また、シェアハウスは自室以外は自由に使えるため、複数の人が調理場、トイレ、お風呂などを使用できるようになっています。

また、海外ではプロゲーマーがシェアハウスで生活するというのは、自然なことだと認識されています。というのも、プロゲーマーの年収はそれほど高くないからです。

近年では、日本でもe-sportsが少しずつ普及しているため、プロゲーマーの実態、年収が明らかになってきました。ですが、プロゲーマーの年収は国内でも低く、約300~400万円の人が多い状況なのです。

プロゲーマーと名乗っている人が多いだけで、実際は、プロゲーマーであっても大会に参加する頻度が少ない、もしくは、大会で優勝することが難しい人ばかりです。そのため、国内ではプロゲーマーとして活躍されていても、実は、本職がプロゲーマーでない人まで存在します。

例えば、コンビニのアルバイト店員として生計を立てている人が、実はプロゲーマーだったというケースも存在し、このような特異性もあり、段々とプロゲーマーに興味を持つ人が増えてきたのです。そして、生活費を切り詰めるために、あえてプロゲーマー用のシェアハウスに入居する人が増えてきました。

ちなみに、国内と海外ではシェアハウスの意味が違います。海外では、プロゲーマー養成施設のことをシェアハウスと呼ぶことが多く、そのため、プロゲーマーを育成することができる人物であり、チームリーダーと言われている人が、シェアハウスに入居している人物の管理、指導を行っているのです。

それほど、海外ではe-sportsが普及しています。大会によっては、100万~1億円の賞金が発生するため、20代男性がなりたい職業の中に、プロゲーマーがランクインしているほどの人気振りです。

そのため、海外ではシェアハウスに入居することそのものが、プロゲーマーとして選ばれた証であるという見方が強まっています。また、海外のプロゲーマーはあらゆる活動を通じて収入を得ているため、シェアハウスで、プロゲーマーとしての活動実績を得る、その後はタレントのようにテレビ番組に出演される人も増えてきました。

このようなステータスの見返りまで存在するので、海外では、プロゲーマーが長くシェアハウスに入居しているのです。ただし、海外ではプロゲーマーそのものの需要がそこそこで、供給が過多の状況となっています。

そのため、プロゲーマーの平均年齢が低年齢化している状況で、20~25歳でプロゲーマーとしての見切りをつけて、25歳までに活躍できなかった場合は、プロゲーマーとしての活動を停止、もしくは、ライセンスの返上を行う人まで存在するのです。

このような意識の差もあり、国内より、海外のほうがプロゲーマーの数、質ともに高いと言われる状況になりました。また、国内でも有名なプロゲーマーは存在するのですが、国内は海外と比べて、プロゲーマーの高齢化が進んでいる状況です。

海外では20代が良く活躍していて、国内では30歳前後が活躍している状況のため、これから先の展開によっては、肝心の日本人プロゲーマーが激減するのでは、という懸念さえも存在するのです。